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「美容整形」に対する意識調査

美容整形に対する意識調査

マーケティングリサーチ事業を行う株式会社アイディエーション(本社:東京都渋谷区、代表取締役:白石章兼)は、 東京都在住の10代から50代に対して「美容整形に関する意識調査」を実施しました。この調査は 2023 年 11月6日(月)~11月7日(火)の期間、東京都在住の男女を対象に実施しました。

 

調査背景・目的

美容医療市場の規模が2014年の2,830億円から2021年に3,990億円に増えているというデータ(*1)があり、世代別で美容整形に対する寛容度が変化しているのかを把握するため調査を実施しました。

美容整形が以前よりも身近な存在になり、美容整形に対する価値観も寛容な世の中へと変化してきた背景には、近年のSNSの発達が影響しているのではないかと考えました。SNSが発達したことで、美容整形をしている有名人が事実露出する機会が増え、美容整形に興味のある人が価格やプランなどの詳細に簡単にアクセスできるようになっているのではないでしょうか。


そこで実際に美容整形経験層や美容整形関心層がどの程度存在するのか、またそれらの方が生活の中で何を思っているのか等、美容整形に関する意識をアンケートで調査しました。

(*1)出所:美容医療市場に関する調査を実施(2022年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所 (yano.co.jp)

 

美容整形の経験及び関心実態

まず初めに美容整形の経験及び、関心について調べました。
美容整形を「したことがある」と回答した人の割合は全体の5.0%、「したことはないが、今後したいと思っている」と回答した人の割合が6.5%、「したことがなく、今後するつもりもないが、興味はある」と回答した人の割合が17.5%という結果となり、「したことがなく、今後するつもりもないし、興味もない」と回答した人の割合は全体の70.9%となりました。

 

美容整形について興味を持った理由


次に「美容整形をしたことがある」「これから美容整形をしたいと思っている」と回答した人の、美容整形をしたいと思った理由について調べました。

全体で見ると、「美容整形はダイエットや化粧などの延長線上だと思うから」と回答した人の割合は35.9%となりました。その中で、“美容整形経験層”は“美容整形関心層”と比較して13.1%低く、“美容整形関心層”の方がより美容整形をダイエットや化粧の延長線上だと考えていることが分かりました。

我々が当初仮説に持っていた「美容整形の情報が集めやすくなり、価格やプランなどが明瞭なものになったから」という理由は、“美容整形経験層”が32.1%、“美容整形関心層”が31.9%という結果になりました。
続いて、“美容整形経験層”は“美容整形関心層”よりも、「美容整形ができる施設が身近にあるから」と回答した人の割合が15.7%、「友達や身近な人が美容整形をしているから」と回答した人の割合が7.1%多く、美容整形経験の有無で動機に差があることが分かりました。

 

今後国内で美容整形をする人が増えることに対する寛容度


次に、今後国内で美容整形をする人の割合が増えると仮定したときの寛容度について調べました。

美容整形をする人が増えることに対して、“美容整形経験層”の寛容度は87.5%、“美容整形関心層”では89.5%と、全体の寛容度75.9%よりも10.0Pt.以上高い結果に。また、“美容整形非関心層”の寛容度も52.9%と、過半数以上が美容整形をする人が増えることを受け入れられると回答しており、社会全体で寛容度が高まっている様子がうかがえます。

 

美容整形に対して寛容になっている理由


次に世の中で美容整形が増えることに対して寛容になっている理由について調べました。

“美容整形経験層”と”美容整形関心層“は、美容整形に対して寛容になる理由がほぼ似通っており、「容姿でコンプレックスを抱く人が減るから」と回答した人の割合が44.3%で1位、次いで「自信がついて自分を好きになる人が増えるから」と回答した人の割合は35.9%と、美容整形をすることで自身の容姿に対するコンプレックスを無くし、容姿に自信がついて自分を好きになる人が増えることが理由として挙がりました。
”美容整形非関心層“も、他の2属性と比較して低くなったものの、「容姿でコンプレックスを抱く人が減るから」と回答した人の割合が1位で17.9%、次いで「自信がついて自分を好きになる人が増えるから」と回答した人の割合が12.2%と同様の順位となりました。


対象者別の美容整形の寛容度の変化

次に、自分の身の回りの人が美容整形をしたとして、誰の美容整形なら受け入れられるかを調べました。

“美容整形関心層”及び“美容整形非関心層”は「友人や同僚の美容整形を受け入れることができる」と回答した人の割合が一番多く、「子供の美容整形を受け入れる」と回答した人の割合は一番少ない結果となりました。一方で、“美容整形経験層”は「友人や同僚の美容整形を受け入れることができる」と回答した人の割合が一番多いことは同じでしたが、次に「子供の美容整形を受け入れる」と回答した人の割合が多い結果となりました。

美容整形の経験の有無で、子供の美容整形への寛容度に差が生まれることがわかりました。 

 

美容整形経験層が子供の美容整形を寛容できる理由


次に“美容整形経験層”が「子供の美容整形を受け入れることができる」回答が多かった理由について調べました。

全体で見ると、「その人の自由を尊重したいから」と回答した人の割合が60.3%と最も高く、“美容整形経験層”も全体と比較して5.0%少ないものの55.3%という結果となりました。そのため子供の美容整形への寛容者は、子供の自由を尊重していることが一番の理由だということが分かりました。

次に全体で高かった回答の割合が「その人が美容整形することで、その人がポジティブになると思うから」で32.3%でしたが、”美容整形関心層”よりも“美容整形経験層”が13.5%低い結果となりました。この結果より“美容整形関心層”は美容整形についての期待値が高いが、“美容整形経験層”は自身が美容整形を行った際に、期待よりもポジティブになることができなかった可能性が考えられます。

また、“美容整形経験層”では、「容姿を改善したいと思っている人の気持ちが分かるため、その人の美容整形も受け入れられる」と回答した人の割合が31.9%となり、容姿が原因で不快な思いになった経験によって容姿を改善したいという相手の気持ちが分かり、美容整形のリスクを加味しても子供の美容整形を受け入れるとも推測することができます。

 

総論

今回の調査で美容整形経験者と関心層での、美容整形に対する寛容度の違いが分かりました。
また、実際に美容整形を経験した人のきっかけは「周囲の人間の口コミ」や「美容整形ができる場所が増えたこと」が大きな理由となっていたことから、美容整形の情報が手に入りやすくなっていることが分かりました。

さらに、今後国内で美容整形をする人が増えることに対する寛容度については、全体で「受け入れられる」「やや受け入れられる」と回答した人の割合の合計は75.9%であり、ここでも美容整形に対する偏見が少ないことが示唆されていました。また、さらに興味深かったことは、“美容整形未経験層”は子供の美容整形への寛容度が46.9%に対して、“美容整形経験層“は83.9%であったことです。

“美容整形経験層”は自身の美容整形の経験で容姿コンプレックスの解消や、容姿に自信がついて自分を好きになった経験があるため、美容整形を受け入れられるといった価値観を持っている人が多いということが、今回の調査で明らかになりました。

 

調査概要

 調査対象:全国10代~50代の男女

調査手法:インターネットリサーチ

調査期間:2023年11月6日(月)~7日(火)

有効回答数:本調査1112サンプル 

調査主体:株式会社アイディエーション

 株式会社アイディエーションについて

 アイディエーションは、企業の商品開発、プロモーション活動を支援するアイデア開発会社です。生活者の声や日常を徹底的に聴取・観察し、そこで集めたファインディングスから次の一手となるアイデアを開発し、クライアント企業のビジネスを成功に導くことをミッションとしています。

 

本件に関する報道関係からのお問い合わせ先

広報担当:柿沼、東方、牟田

TEL:050-5212-8112

e-mail:info@ideation.co.jp

 

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